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“規格外”って、何だ?!無農薬農家さんから教えられたこと

「Hope & Wishバケーションハウ 青と碧と白と沖縄」の朝食は朝8時から提供していますが、特に人気なのは無農薬で生産された黄金芋と紅芋の焼き芋です。

このお芋は完全無農薬で作られています。沖縄の海水やミネラルがたっぷりと含まれた土壌で作られたお芋です。このお芋を作り、買わせていただいている農家の方は、ご夫婦で畑を運営されていて、その歴史はアメリカのハワイの経験を元に始まりました。

アメリカでは当時も多くの農家の人たちが、大量の農薬を散布して、野菜などを作っていたのに対して、彼らが学んだハワイでは完全無農薬で生産する方も多く、味も大変美味しかったそうです。日本に帰国されてから、このご夫婦は二人で完全無農薬で生産を始めます。当時はまだ、流通経路もなく、販売経路もなく、なかなか厳しい経営状況だったそうです。そのため美味しいお芋などを生産しても、なかなか売ることができず、修学旅行の体験学習として畑を解放したり、一部の無農薬にこだわるパン屋さんや飲食店などに限定して、提供していたそうです。

その無農薬農家さんは、時々、私たちにいくつかの生産物を分けてくださいます。「これはお店なのに出せない、“規格外”の食品だから、どうぞ食べて!」とおっしゃってくださるのですが、味は全く変わらないのです。“規格外”と言葉にはありますが、それは色や形、大きさ、そして沖縄特有の赤土がそのままついていたりする、そういった食品は“規格外”として流通に出てこないそうです。

“規格外”とは、ある立場の人が一定の視点から定めたものであり、本当にその一定の視点しかありません。皆様は、消費者として、何を基準に食べ物を決めますか?美味しさですか?それとも健康にいいものを選んで買いますか?それとも安さですか?あるいはまた、調理の便利さ?見栄えですか?コロナ禍において、ICT の技術は大きく発展を遂げ、進歩しました。今や個人の生産者が ICT を通じて、直接、必要とする消費者の方々へ販売する手段もできました。

流通業者には“規格外”という言葉があります消費者の私たちも、色々な視点から食べ物を選んで購入することができます。そしてこの生産者のご夫婦も、今の時代では、自由に直接販売することができる時代になりました。これからの時代に大切なことは、一人一人がきちんとした視点を持って食べ物を選んだり、訳の判らない、一点しか視ない“規格外”という言葉に、疑問を持ちながら、判断しなくてはならないと思います。

食べ物に“規格外”がまかり通っています。魚にも“規格外”と言って、売れない魚が数多くあって、廃棄、捨てられているそうです。綺麗な花にも“規格外”があって、同様の対応が図られ、まかり通っているそうです。

人間にも“規格外”はあるのでしょうか?そのようなことは、決して許されることではありません。そのため私たちは日頃から、きちんとした態度と視点を持って判断をして、選択をしなくてはなりません。

黄金芋と紅芋、是非、皆さまも沖縄に来て、一緒に食べましょう。

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